静かになった、どうやら雨が止んだみたいだね。上手くたためない傘に付いた、水滴残して雲が流れてく。水嵩の増した川の脇、細い路地で見つけたのは、水溜まりに映る、空の色。雨のち晴れ模様。響くがまま僕らは何処までも。歩けば、ほら道端の。苔に咲いた…

あぁ、豆電球ほどの明かりがあればいい。日々そこに照らされる物だけあれば。あれもこれも魅力的で、キリが無いんだけど。欲張っても価値は無いと祖父は言う。人がウジャウジャ入ったり抜けたり、掠ったり眺めたり、何が見つかりそうですか。僕はここ、照ら…

僕が君を知ってから、人生最良の時を過ごして。今、僕は一人でブルーになっている。愛のひどい仕打ちは。だけど、僕は適当に生きて行くさ。一生懸命働いて、考えて、少しばかりの金を貯めようとした。愛する貴女を何度も苦しめた。努力はしたけど、君が微笑…