2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

BE-BOP-A-LULA

波止場でチキンレース。へたり込む高架下。高笑いする、壁の落書き。見かけたおしのロックンロール少年。両きりくわえて、ビリヤード、ピンボール。遠いサイレン、ポニーテールの誘い込み。壊れた公衆電話、悪い噂。メトロの出口で、煙に巻かれて、土曜の夜…

It's just

慌ただしい、昼間と比べて、今はなんて静かなの。すれ違った、あの横顔は、確かに君だった。別にどうって事ないんだけど。ただ、ただ。思いは君の笑顔に、はぐらかされたり。他の人の言葉で、かき消されたり。時間は、どうする事もできず、流れて行くばかり…

Benjamin

いつも僕は、そうだった。君の素直さに憧れた。色づ季節に、心を動かされ、泣いている。惜しみなく。時がたつに、つれて増えてゆく。世迷い言ばかり。何が歯止めを、かけてるの。解き放て。木漏れ日にもらった、ベンジャミン。ゆっくりと、育て。伝えたいよ…

TOAST

君のためにパンを焼く。顔中真っ白になりながら。イースト菌で膨らます。香ばしい愛を育てよう。君のために米を炊く。冷たい水で、とぎましょう。固さ加減は君次第。ふっくら炊き立てを召し上がれ。一人暮らしの部屋。君を招いて、心行くまで、もてなそう。…

here

溜息だけが、静寂に消えて行った。帰り道、遠い空、揺れている街並み。全てに君の、優しい笑みが、離れない。手を伸ばしても、届かない場所にいる。上手く君の名を呼べないよ。切なくて、空しくて、潰されそうさ。報われない束の間の夢なら、せめて偶然の時…

RHAPSODY

根なし草は、どこ吹く風。サヨナラは鼻歌ついで。「ついてこい」とは言えない臆病者。ごめんよ。幸せは弓張り月の上。泣いた夜も数知れず。お伽話しを今でも信じてる。笑うかい。寂しい夜は君を想う。面影だけでも抱かせてほしい。金色色の街で便りを書く。…

Free as Bird

風に揺られる朽ちかけた伝言板。裏切られるよりは、さ迷う方がいい。便りが無い日々に淋しさだけが募ってゆく。影を引きずる位なら名もない鳥でいい。陽炎の様に揺らいでる約束の場所。はるか遠くの街。誰かが全部幻だと教えてくれたら僕は、何処へ行くだろ…

COIN

原色で塗られた街で、ひと時の温もりが欲しくて。あやふやな触れ合いの中に、信じられるものを見つけたくて。当てのない夜は、空を見上げて何を願うんだろう。気づいたら、君の名前を呼んでいる。胸の真ん中に何も掲げず、手をかざす誓いもなく。なぜか水辺…

Ballad of sea

手を繋いだら、恥ずかしくなって、そっと波の際を歩いてみる。風の音なら、空の呼吸だね。きっと、世界の事を繋いでる。なんだか不思議だよね、この時を分け合うって。君といられると、僕は誰でもなく。本当の自分に近づける気がするよ。二つの影、砂浜に寄…

South Wind

騒ぎ立てる鳥の群れ。傾いた秒針を追って。南風は何処だろう。君は探す。戸惑い無く晴れる空。光咲く水辺は花。ポケットに手を突っ込んで、君と歩く。ガラスの国に迷い込んだ、僕の心は見透かされる。愛をもっと、欲しいのさ。背中までいっぱいで、眠くなる…

cosmos

長い影背負って、紫の道を、バスが広告をぶら下げ煙をまく。太陽は、お休み。だるい首まわり。揺れる木々を抜け、待ちぼうけ。君は来ない。ガラスに額、預けて。火照った顔と目があった。寂しくなって、十五夜も、帰らぬ夢、月にウサギ。停留所には、コスモ…

Rainy season

水溜まり、飴色に揺れていた。羽閉じた虫は、どっか飛んで行った。いつの間にか、飛んで行ってしまった。僕等、じっとしていたくなかった。輝きはアスファルトを離れ、ロウの羽しょって描いた空。びしょ濡れだけど、「さよなら」気にしないでね。僕等は雨滴…

Good Year

ガラスに透けた、朝日は夢うつろ。支度も程々、ドアは世界と繋がった。低い雲の筋、ヘリコプターの音。いくつになっても、探してしまうものなのです。割と僕は元気です。日光浴びて寝そうです。変わった事と言えば、天気予報を見るくらい。締め切り、夏風邪…

Breathe deeply

単調な日々の中、夜中、複雑な世の中。新しい刺激、すり減って、すぐに瓦礫。きっと何事も、上手くいくか、いかないか。分かっているけど、したい事だけ分からない。たまに両手を広げてみよう、深呼吸で目を開けたら。太陽系から飛び出して、もう少し力抜い…

Forever and Moment

履き古した、スニーカーの踵を踏んで、ジャンプする。遠くまで飛ぶ、イメージのまま、白癬さえも超えてゆけ。希望の色は空色。見上げるのさ飛べるまで。僕は僕だよと呟けば、ありのままでいる事は、これほど容易い。いつだって旅の途中。いつもより荷物は少…

acacia

ぼやいて、少し笑って元気になった。お互い、あの日のままじゃ、いられないけれど。緩んだ青空は、何処までも。肌寒く、僕等歩き出した。どんな事だって起こるさ、寄り道の先。空が青いことに、理由も何もなかった。ここから始めようか、意味なら雲と同じさ…

Spring

こっそり耳元で、囁いてくれないかい。光が伸びる方角は、どっちだい。桜の花が好き。春が待ち遠しい。日影の雪が解けるのは、いつ頃だい。夜風のリズム、丸めた背中で歩いた。帰り道には星が降る。それは晴れた、月明りの日。いつか生きた日々に帰れない。…

TAXI DRIVER

いつものようにハンドル握り、人工照明谷、通り抜け。衝動に鍵をかけたら、頭も石の呟き。流星が夜空に落ちたらしよ。ビルもネオンも乾いているんだよ。君の所へ、帰ろうか。名前もない踏切、電車の風。疲れた顔が揺られているよ。ヘッドライトと連結の影遊…

moratorium

空で静かな生活を描いて、風が気まぐれに形を変える。広い世界で、どうやら迷子。見失ってしまう時もある。何処で何を間違ったかな。上手くやるだけが全てじゃない。心を見失ってしまったら、宇宙に意味がないんだ。闇の中で君の名前を叫んだ。太陽が低い軌…

春夏秋冬

春は花が咲き乱れて。夏は夕日に胸を焦がした。秋は彼はに風が巻いて。冬は雪が街ごと心を染めて行った。風に分け入った、いつもの月曜。朝焼けに染まる頃、胸が苦しくてさ。それは夢の続き、それとも始まり。一掴み、ざらめ石、心に溶けだした。いたずらに…

chasing

どうして陽が傾いた。月が太陽を追いかける。どうして瞼が腫れた、悔し涙は止まらない。はぐらかしてしまうなら、いっそ悩むのさえ、止めればいいさ。影なら幾つも踏んでやれ。手を伸ばすほどに、離れる雲よ。「さよなら」なんかは、言わないで。僕等はやれ…

Telephone

こんなに暑い日が続いてる。元気でいるかい。心配さ。僕は、相変わらずだよ。受話器越しになると、照れるけど。そりゃ一緒がいい、当り前さ。思うほど上手くいかないけど。遠く、離れ、電話切れない夜もある。闇深く心細く、それでも光射し、泣いたり笑った…

FESTA

不思議なもんだ、気まぐれも必要で。考え過ぎてしまうと。空回り、こぶ縛り。三叉路、十字路、五叉路も振り向きゃ一本道だ。グラスに注いだ水を、ゆっくり喉に流して。覚悟の一つも決めようか。外の世界なら見てみたい。次の呼吸で、迷いを抜けて、飛び立つ…

Sykuma Wind

眠れない夜、聴き過ぎた曲が頭の中を濡らす。人恋しくて、白い壁紙に目が慣れてしまう。時計が回り、星屑のように降る。光の蛇口が、閉められる。寝れない夜、朝になりゃ、それだけで楽になれるのに。乾かないまま横になった髪が、枕を濡らす。すきま風、忍…

昭和

海沿いの道をひた走る。焦る理由もなく、急ぐ理由もなく。宛名の無い手紙のように、燃える、ねずみ花火のように。夢のため、食べるため、生きるため。愛する人の傍にいるため。潮風遠く、運べと、落ち葉を拾い、そこへ投げた。愛された分まで遠くまで、その…

CALENDAR

あぁ、戻らない。破いてしまった、日めくりカレンダー。夏の空にね、どんな顔していったって。形変わったてさ、思い出に、しまいたくない。忘れた、過ぎ去った、巡った。蝉の声も、スイカの味も、夕立も。形ある、全てのものに終わりが来るからさ。夜空では…

Morning Glory

水が恋しくなった。恋しくなって初めて、いらないものに”ほら”こんなに縛られてる。心に満たすは単純に水だ。たっぷり蓄えて。砂漠を歩きましょう。月は砂をなじる。一人で歩けるさ。朝顔の種を蒔き。開いた朝顔の花、束ねて大きくなる。枯れても、なお種を…