COIN

原色で塗られた街で、ひと時の温もりが欲しくて。あやふやな触れ合いの中に、信じられるものを見つけたくて。当てのない夜は、空を見上げて何を願うんだろう。気づいたら、君の名前を呼んでいる。胸の真ん中に何も掲げず、手をかざす誓いもなく。なぜか水辺にたどり着いている。澄んだ水の底に沈んだコインは、誰の願いだろう。