Sykuma Wind

眠れない夜、聴き過ぎた曲が頭の中を濡らす。人恋しくて、白い壁紙に目が慣れてしまう。時計が回り、星屑のように降る。光の蛇口が、閉められる。寝れない夜、朝になりゃ、それだけで楽になれるのに。乾かないまま横になった髪が、枕を濡らす。すきま風、忍び足、窓に月明かりが、射し込んだ。体を丸めて目を閉じる。