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溜息だけが、静寂に消えて行った。帰り道、遠い空、揺れている街並み。全てに君の、優しい笑みが、離れない。手を伸ばしても、届かない場所にいる。上手く君の名を呼べないよ。切なくて、空しくて、潰されそうさ。報われない束の間の夢なら、せめて偶然の時だけでも。儚い、うたかたの恋なら、せめて今、君の声だけでも。