Rainy season

水溜まり、飴色に揺れていた。羽閉じた虫は、どっか飛んで行った。いつの間にか、飛んで行ってしまった。僕等、じっとしていたくなかった。輝きはアスファルトを離れ、ロウの羽しょって描いた空。びしょ濡れだけど、「さよなら」気にしないでね。僕等は雨滴でも舐めるさ。見上げたのは「青空」バットみたいに降り下げた、傘が開いて花が咲いた。