cosmos

長い影背負って、紫の道を、バスが広告をぶら下げ煙をまく。太陽は、お休み。だるい首まわり。揺れる木々を抜け、待ちぼうけ。君は来ない。ガラスに額、預けて。火照った顔と目があった。寂しくなって、十五夜も、帰らぬ夢、月にウサギ。停留所には、コスモスの。乾いた顔が良く似合う。まるで世界は静かで、孤独じゃなきゃ、それも良かった。