ノルウェーの森

  それは、赤いセーラー服のに合う女の娘だった。

そんな女の娘に恋をしてしまった。その女の娘とは、実らぬ恋だと分かって

いながら。その女の娘も、僕なんかと仲良くなることはなかったのだろうけ

れど、知り合ったタイミングが良かったのか、初めて会った後、しばらく

会えない時期があった。メールを送ることしかできなかった。けど、再会

したときは、お互い通じ合っていた。本音で分かち合えた気がする。それから

は楽しい日々が続いた。しかし、長続きはしなかった。別の女の娘に合うよう

になった。男というのは、勝手なものかと思いもしたけど、赤いセーラー服

の似合う女の娘に会う約束をした。女の娘は僕の気持ちを受け入れてくれた。

会うことはなかったけれど。可愛いその娘はどこかに飛んで行ってしまった。