ひとりぼっちのあいつ

いつでも誰かに好かれていると思っていた。いつだって、そばにみんながいてくれると思い込んでいた。でもある日、気づいたんだ。僕の周りに友達なんていない。そう、僕は一人ぼっちっだった。でも何かの形で、僕のそばに誰かがいてくれた。そんな僕のそばにいてくれた人に裏切られたくない一心で、あえて一人ぼっちになった。そして別の世界に自分から飛び込んでいった。そこには、何かの形でそばにいてくれる人がいる。今までそばにいてくれた人、今そばにいてくれる人、これからそばにいてくれる人。そんな人に裏切られたくなくて一人ぼっちを選ぶのだろう。この世界を崩してくれるのは、誰なんだろうと思うときがある。その時、その瞬間が、僕には大切で、作られた世界よりも、だから、いつまでたっても一人ぼっちなんだろう。