GIRL

僕が、高校へ通い始めたときの話だ。そこに移る光景は、すべてが別世界のようだった。年齢の違う若者たちと勉強をする。それは、その時を一緒に過ごすということだった。その中にかわった少女に出会った。通学、クラス、帰るとき、その少女はいつも僕の隣にいた。クラスが変わっても別の形で、その少女は僕の隣にいた。いつも僕のことが、その少女の心にいた訳ではないけど僕に映るその少女は、僕を少年のような気持ちにさせてくれた。その少女には、僕のことが、どんなふうに映っていたのかは分からないけど、僕はその少女に恋をしてしまった。僕は、その少女に何を期待していたのか、そして、何をしたいのかはわからないままだ。そんな少女に、また会える日が来るのだろうか。